麻生太郎大臣が記者団に
「俺が生まれたころの平均寿命はいくつだったか、知ってるか? 47(歳)。」
と答えていました。
国民が寿命が延びることにより、社会的リソースをどれだけ払わねばならないか。
本質はお金ではありません。社会的リソースが足りなくなることです。
日本国民約1億2千万人。そのうち6千万人が就労して国民経済を成り立たせています。
20歳前後から63歳前後まで働いて社会的リソースを産出しているのです。
それを元手に全ての国民を養い、国を成り立たせています。
43年間働いて、90年近くまで生存できる糧を生み出す必要があるのです。
お金を貯めたとしても、介護が必要な時点での働く人のリソース量に当然制約を受けます。
今の二千円で得られる介護サービスが、二十年後には、三千円になったり、サービス量が三分の二になったりするわけです。
老人世代がそんなのいやだとしたら、大半の労働者の給与を下げるしかありません。
65歳過ぎの人が85歳過ぎの人の介護作業をしなければいけない時代が当たり前に来ています。
老後の不安が解決しない限り、労働者が十分お金を使いたいと思える状況は来ないと思います。
老後を保証できる政府の方針、たとえば、75歳以上は、三食、エアコン、個室ありで低負担の施設に必ず入れるとかしないとお金が十分使えない。
介護の生産性をあげれば良いという意見もあります。
介護は生産性が上がりにくい、上げられるとしたら一般作業者の部分ではなくお金の管理とかマネジメントの部分をAIに置き換えることに よってなされる。
食品加工でロボット活躍度合いは日本は高い位置にあると思いますが、全産業でとらえ、膨らみつつある 介護産業などとまとめられると国民全体の生産力は低くなる。
小中学校の給食費は一食200円から300円ぐらいだそうですが、給食作業場の施設の土地建物管理費など含めたフルコストだと500円近くに なるらしい。単純な料理をするロボットを数千万かけて導入したとしてロボットのメンテ費用もかかるので、 調理する人の賃金以上にコストを下げられるようにするには、とたんにハードルが上がっていく。
一食200円から300円のうち、原材料、光熱費を除いて、単純料理作業だけコストを削ったとしても最大50円ぐらいではないか。
ロボットを使い生産性を上げましたといっても、老人たちの食費の1割を補助できますというのと変わりない。
それをするには、大勢の老人たちが一斉に同じところで食事がとれるということが条件になる。
500円の給食が1割補助で一食450円ですというのは、ふつうの老人が毎日食べられるような価格ではない。
小中学校の施設を使えば安く済むとはいえ、ここで言いたいのは、ロボットで生産性を上げるのは簡単ではないと考えられることだ。
政府の借金を返さないといけないという緊急課題はないけれども、
平均寿命が伸びたことによる社会的リソース不足は緊急課題で国民が認識しなければならない問題。
それは貯金の多寡が本質的問題ではないのだが。
社会的リソース不足の問題まで国民の関心が及ぶ必要がある。